SKILLCOINの適正価格について運営が言及!
7月23日、運営側がSKILLCOINの適正発行枚数についての考察を発表しました。
トークンの一枚あたりの価格は、小数点が増えすぎたり桁が大きすぎると直感的でない。将来的な実用性の可能性を考慮すると法定通貨に対して1〜4桁以内の倍率に抑えたいと考えました。
適正な発行枚数についての考察ですが、裏を返せば運営が適正価格と考えている価格についての考察とも言えます。
適正価格は11円!その計算方法は?
米経済学者であるフィッシャーの貨幣数量説に基づいて考察されています。フィッシャーといえば現在でもよく使われている物価指数についての提唱者です。
記事をまとめると、日本の転職市場の経済規模が3.9兆円であり、このうちの16%をSKILL社が占めると仮定するとその規模は6,300億円。トークンは300億枚発行なので1SKILL=11円という計算です。
この計算で一番引っかかるところは、転職市場の16%をSKILL社が占めるという仮定についてだと思われます。ここについても考察がなされていたので解説します。
イノベーター理論に基づいた考察
イノベーター理論とは米社会学者ロジャースが提唱したイノベーション普及に関する理論で、商品購入の態度を新商品購入の早い順に5つに分類したものです。
1.イノベーター(革新者)
冒険心にあふれ、新しいものを進んで採用する人。市場全体の2.5%
2.アーリーアダプター(初期採用層)
流行に敏感で、情報収拾を自ら行い、判断する人。オピニオンリーダーとも呼ばれる。市場全体の13.5%
3.アーリーマジョリティ(前期追随層)
比較的慎重な人。平均より早く新しいものを取り入れる。市場全体の34.0%
4.レイトマジョリティ(後期追随層)
比較的懐疑的な人。周囲の大多数が試している場面を見て同じ選択をする。市場全体の34.0%
5.ラガード(遅滞層)
最も保守的な人。流行や世の中の動きに関心が薄い。市場全体の16.0%
SKILL社の対象とする経済規模は保守的に、このアーリーアダプターまでの16%を対象としているということです
SKILL社のプロジェクトがうまくいくと、転職市場にイノベーションが起こります。従来の転職仲介業者は淘汰され、SKILL社の独占市場になることと思います。
もし完全な独占状態になると、ラガードまでの100%を占める事になりますが、ここまでくる間に時間はかかるので、他の業者もSKILLの真似をして追いつくので、やはり100%を占めることは現実的ではないということでしょうね。
SKILLはどこで買うことができる?
SKILLは現在Coinexchangeで購入することができます。Coinexchangeでの購入方法については過去記事をご参照ください。
最後に
さて、今回この記事を書くためにSKILL社の考察を熟読したことはもちろん、上記の理論についても時間をかけて勉強しました。
それにしてもSKILLの運営は本当に勉強熱心ですね。今後も期待ができます。