社畜経理マンの投資日記

仮想通貨の暴落はいつまで?不安材料と好材料をまとめました。

仮想通貨市場全体で相場が不安定となっている状況はいつまで続くのでしょうか。

今起きている事象をまとめてみました。

f:id:secbitcoin:20180206004223p:plain

現状の暴落原因

1. Coincheckハッキング問題

NEM流出事件を受けて、金融庁の立ち入り検査が行われます。今後の返金対応やコインチェック内の通貨や資金が守られているのか、コインチェック及び金融庁の対応が待たれます。

↓過去記事 

2. Tether(テザー)問題

Tetherは他の仮想通貨と違って価格が一定になるように設定された通貨であり、1USDT(1テザー)≒1USD(1米ドル)で固定されています。

価格の裏付けとして、1USDTを発行するにはテザー社が担保として1USDを保有しているということを謳っています。

 

しかしながら、最近になってテザーは本当にUSDT分のUSDを保有しているのか疑問が噴出し、外部監査を通じてUSDの準備高を証明するよう求める声が大きくなっていました。そんな中、同社の監査に向けて準備していた監査法人フリードマンLLPとの契約を打ち切ったということが分かりました。

現時点で流通しているテザーは23億USDT(2500億円)であり、もし投資家がテザーに対する不信感が募れば、仮想通貨市場全体に大きな影響を及ぼすでしょう。

現在、米商品先物取引委員会(CFTC)がテザーを調査しており、正式な発表があるまで仮想通貨市場の不安定な相場は続くと思われます。

仮想通貨取引所ビットフィネックスとテザーに召喚状-関係者 - Bloomberg

 今後起きるイベント(不安材料)

1. 2017年分の確定申告時期による下落

2017年分の確定申告は2月16日〜3月15日の期間で行われます。2017年は大量に億り人が出た年です。税金の支払いに充てる日本円の準備をしていなかった人たちは、これから仮想通貨を円に戻す可能性もあり、下落の要因になる可能性は十分考えられます。

 

2. 3月に行われるG20中央銀行総裁会合

仮想通貨がもたらすリスクについて、各国当局が検討を重ねており、G20専務理事は世界経済フォーラムのイベントで、「国際社会はこの問題に対する答えを準備しており、3月のG20で重点的に議論すると予想される」と述べています。

G20に対する投資家の不安が今後の相場に影響を及ぼすと考えられます。

好材料

1. LINEが仮想通貨事業に参入

LINEは1月31日、仮想通貨の取引などを手掛ける金融子会社を設立したと発表しました。LINEのアプリ経由で仮想通貨の売買をできるようにし、アプリを使った決済サービスとの連動ができるようになるとの見通しです。

LINE、仮想通貨参入 携帯事業にソフトバンク出資 :日本経済新聞

2. Facebookも仮想通貨に参入(?)

FacebookのCEOザッカーバーグ氏が1月5日に更新したFacebookで仮想通貨をFacebookにどう活用できるか考えていると述べました。(これはあくまでも参入する可能性があるというだけの話です。)

3. スターバックス会長の発言

1月25日、スターバックス会長のシュルツ氏は収支報告で仮想通貨について言及しました。

シュルツ氏は、仮想通貨が今後数年で消費者の間で普及するにつれ、スマホによる支払いを早い段階から採用しているスターバックスがその立場を生かせるだろうと説明しました。

スターバックスで決済できる日もそう遠くないのかもしれません。

スタバ会長:消費者への仮想通貨普及を予想-ビットコインとは限らず - Bloomberg

 まとめ

ニュースではコインチェック騒動ばかり取り上げられていますが、それ以上に深刻な問題とみられているのはテザーの信用問題です。法定通貨と連動するテザーの存在がビットコインの価値の裏付けと考える投資家も多くいるようです。

これら二つの問題は外部監査を通じて必ず明らかになることでしょう。それまで不安定な相場は続くと考えられます。

一方で、次々と世界を代表する企業が仮想通貨市場への参入に意欲的であり、好材料も沢山控えています。

今はコインの握力が試される時です。