社畜経理マンの投資日記

主要コイン通信①NEMについて

今まで草コインばかり紹介して来ましたが、

主要なオルトコインについてもこれから紹介していきたいと思います。

第一弾として、今話題となっているNEMについて書きます。

 NEMの概要

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 通貨名:XEM(ゼム)

上限発行量:8,999,999,999枚

コンセンサスアルゴリズム:PoI

NEMネム)は、"A new economy starts with you."というモットーを掲げており、金銭的な自由、平等、新しい経済圏の創出を目指しています。

NEMの名前の由来は、New Economy Movementからきています。

NEMの機能としては、独自トークン発行、分散型取引所、マルチシグネチャー、メッセージ送信などが利用可能です。*1

 

↓関連記事:NEMの機能である独自トークンを用いて、先日のNEM盗難の犯人の封じ込めを行なっている様子をまとめました。

 富の偏りの解決を目指す Proof of Importance(PoI)

NEMは独自に開発したProof of Importance(PoI)というコンセンサス・アルゴリズム*2を導入しました。

多くのコインが採用しているPoSやPoWの仕組みだと、富の偏りが大きくなってしまうという欠点を解決すべくPoIは生まれました。

PoIは日本語訳すると「重要性の証明」となり、重要性の高いユーザーからブロックを生成し、報酬を得ることができます。この「重要性の高いユーザー」とは、コインを大量に保有しているだけではなく、取引回数など様々な要素が加味されて決まります。

そのため、ただコインを多く保有しているだけでは「重要性」が高いとは評価されず、コインを他者と取引することも必要となるため、必然的に富の分配が行われることになります。

ちなみにNEMにおけるマイニング行為をハーベスティング(収穫)と呼びます。ハーベスティングを行うためには一定数のNEM保有している必要があり、結局はNEMでも富の偏りが起きてしまうと批判されています。

↓関連記事:PoS、PoS、PoIなどについてもっと詳しくまとめました

 NEMの将来性・値上がりについて考察

現在62円と大きく値を下げているNEMですが、2018年に大きく値上がりすると予想しています! 

nem price

理由①コミュニティの強さが半端ない

NEM保有者のコミュニティが強いことで有名です。

例えば、渋谷にあるnem bar。nemや仮想通貨のファンで連日賑わっているよう。

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Googleの口コミでも高評価のお店です。

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NEMでのみ決済ができるフリーマーケット、nemket(ネムケット) 

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参考:

XEM支払いフリマイベント「nemket」2017 in 東京

 

また、芸人のかまいたち山内さんもnemファンを公言しており、芸人仲間の間でも流行っているそうです。

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理由②通貨単位あたりの値段が安い

現在、10万円投資すればイーサリアムだと1ETHも購入できませんが、NEMだと1,600NEMも購入できます。1単位あたりの値段が安いから価格が上昇するという理論はありませんが、なんとなく割安感がありますよね。

実際、トロンはBinanceに上場した瞬間に1円未満から10円まで値上がりしています。

 

理由③NEM取り扱いの取引所は意外と少ない

ツイートは与沢さんのもので、XRP取り扱いの取引所が少ないことから、取引所が増えることで更に値上がりすることを期待しているというツイートです。

NEMXRPよりも更に取引所が少なく、3分の一ほど。世界最大級の取引所であるBinanceですら取り扱いがされていないので、もしBinanceで取り扱いが開始すれば一気に流動性が上がり値段も高騰します。

*1:用語の説明

トークン・・・既存のブロックチェーンシステムから作った仮想通貨のこと。誰でもNEMを利用して独自のトークンを作成することができます。

分散型取引所・・・集権型取引所(Coincheckなど)と違い、管理者がいなくても仮想通貨の取引が可能な取引所のことです。>>参考記事 

マルチシグネチャー・・・取引に複数の署名が必要とされること。マルチシグニチャーを導入することにより高セキュリティなウォレットができる。Coincheckはマルチシグニチャーを導入していなかったことによりハッキングを受けたと批判されている。

*2:コンセンサスアルゴリズムの説明はこちらの記事を参照

【BTC価格下落】メディアの誤報が原因か インドの仮想通貨規制について

2月2日、BTC価格が100万円を下回りました。インドでの仮想通貨規制に関する誤った報道によりBTC価格が暴落したとみられています。

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メディアでの誤報

インド財務大臣のArun Jaitley氏が2月1日の予算委員会で「仮想通貨の使用や取引を禁止する」と発言したとニュースになりました。

しかし、実際には仮想通貨の使用の規制については言及していませんでした。

 

正確には、仮想通貨を利用した「不正な行為」の取り締まりについて発言しています。不法行為に暗号通貨が使われていることの対策を強化するという当たり前のことを言っているだけです。

Coincheck騒動で投資家の不安感が高まる中、こういったニュースに相場が敏感に反応しているみたいですね。

Twitterでの反応

 

 

 

【Coincheck】盗まれたNEMの追跡

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先日盗まれたNEMはどうなるのかという話です。

現在、NEM財団から指名を受けたホワイトハッカーの日本人Rin,Mizunashi氏が犯人が盗んだNEMを追跡し、マーキングをしているそうです。

今回はマーキングの方法についてわかっていることを記事にしてみます。

盗まれたNEMのマーキングの方法

  1. NEMでは、独自の仮想通貨(トークン)を誰でも簡単に作ることができます。例えば、「盗難防止マーク」なるトークンを作り、犯人のアドレスに送りつけることができます。
  2. 犯人はこのマークの受け取りを拒否できません。また、マークの送り主にしかマークの移動権限がないという設定も出来るため、犯人は勝手にこのマークを別のアドレスに送り返したりできません。
  3. ただし、犯人がNEMを他のアドレスに送金したときは、ブロックチェーン上で検知してその都度送金先アドレスにマークを送りつける必要があります(bot化される予定です。)
  4. これで、NEMを受け取る時には、送金もとにマークがあるかどうかで、盗難NEMかどうかをユーザーが判断できるようになります。大手取引所が、この盗難NEMを受け入れないような仕組みを作れば、犯人はNEMを売ろうにも売れない状況が作り出せます。

しかし、上記の方法では犯人からNEMを取り戻す事は出来ません・・・

 問題点

  1. 犯人がNEMを売れない状況が出来たからといって、COINCHECKに返金するわけがない。
  2. NEMトークンの仕組みを逆手にとって、犯人が不特定多数のユーザーに盗難防止マークを送りつける。全く関係ないユーザーがマークをつけられ、取引所に受け入れ拒否される⇨ユーザーからの苦情により、結局受け入れ拒否は断念される⇨犯人はNEMをうることができる。

やっぱりこの方法では取り戻す事は難しそうですね。。。

と思ってたら、やはり犯人はトークンをユーザーに送りつけていたそうです。

 

結局、解決方法はNEMがフォークするしかないのではないでしょうか。。。

NEM財団は現在フォークする可能性を否定していますが、今後どうなるか動向に着目です。

 

 

【Coincheck】NEM保有者に日本円での補償を発表

昨夜 CoincheckがNEM保有者に対して、換算レート88.549円の日本円で返還するとメールにて発表しました。

メール全文

メールは28日午前2時ごろに来ました。

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Twitterでの反応

・最悪のシナリオは回避したということで安堵した人が最も多い印象でした。

・一方で、円ではなくてNEMでの返金をするのが筋だという人も結構いました。

 (今のレートが110円なので、円での補償だと1NEMにつき22円損するからです)

・手数料で相当儲けているから全額補償しても潰れないはずという意見もありました。

ちなみにコインチェックは今年1月の番組で、月の取引高4兆円ということを明かしていました。

Coincheckに金融庁からの処分

読売新聞によると、金融庁はコインチェックに対し週末にも行政処分を下す方針を固めたとされています。業務改善命令もしくは一部業務停止命令を下す方向で検討されているそうです。

またコインチェックの事件を受け、金融庁は全仮想通貨取引所サイバー攻撃に関する注意文書を送付し、見直しを要請しました。

世界的に見ても仮想通貨が国から認められているとされる日本でも、各取引所がより引き締まった運営をした上で、金融庁と協力して投資家保護の問題などに取り組むこととなるでしょう。

取引所破綻のリスクがない分散型取引所「altcoin io」の登録開始

altcoin ioとは、アトミックスワップ搭載の分散型取引所(DEX)のことです。

2018年1Qから取引サービスが開始されるということですが、現在も新規登録できます。

altcoin.ioの特徴

・運営取引所の破綻リスクがない分散型取引所

altcoin.ioは、分散型取引所(DEX)となります。

通常の仮想通貨取引所は、企業が運営しており、企業がハッキングなどを受けて破綻してしまうリスクがあります。せっかくパスワードを定期的に変えたり、二重認証をしたりセキュリティに気をつけていても、大元の取引所がハッキングを受けてしまったら、私たちの資産は戻ってきません。

一方、ブロックチェーン上に構築された分散型取引所の場合、運営元がおらず資産を個人で管理できるため破綻リスクがありません。

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・アトミックスワップ技術を搭載

アトミックスワップとは、異なる仮想通貨を第三者の仲介者なしに交換することが可能な技術です。

例えばあなたが取引所を介さずにビットコインイーサリアムと交換したいとします。今の仕組みでは、どちらかが先にコインを送った後、もう一方がそれを確認してからコインを送ることになります。もしあなたがビットコインを先に送る側だったら、相手がイーサリアムを送らずにビットコインを持ち逃げされるリスクが伴います。

アトミックスワップはこの問題を暗号的技術により解決します。通貨を受け取るためには鍵を提示しなければならず、その鍵を提示することで相手もこちらの通貨を受け取れる仕組みです。つまりどちらか一方が鍵を提示しなければ、取引は成立しない仕組みです。

所要時間は10秒程。altcoin ioの登録方法

まずaltcoin ioのサイトに飛びます。

下の画像の赤枠のところにメールアドレスを入力又はFacebookを認証するだけ。

これで登録は完了です。簡単ですね。

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最後に

Coincheckの事件を受けて、今まで以上に取引所やウォレットのセキュリティについて真剣に考えるようになりました。これからは取引所に大金はおかず、ハードウォレットで管理しようと思います。

【Coincheck】 NEM不正送金により取引所取引・出金を停止 

Coincheckの対応 時系列

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1月26日

3時    :5億2300万NEMの送金を確認

12時  :CoincheckNEMへの入金を控えるようにメール配信。

12時30分:CoincheckにてNEMの売買を停止。

12時52分:CoincheckにてNEMの出金を停止。

16時33分:Coincheckにて全ての取引所取引を停止。

18時50分:クレジットカード、ペイジー、コンビニ入金による入金が停止。

(なおビットコインの取引所取引は現在も可能。)

Coincheckのブログにて、状況が随時更新されています。

NEM財団「NEMの技術には問題はなく、Coincheckの責任である」

ネム財団のLon Wong氏は、以下の記事でこう語っています。

「今回のハッキングはNEMの技術には問題はなく、Coincheckの責任である。NEMはフォークしない。我々はマルチシグを利用するようにアドバイスしているにも関わらず、コインチェックはマルチシグを利用しなかったためハッキングされた可能性がある。コインチェックはセキュリティに関して油断していた。」

 Coincheckに預けた資産は戻って来るのか?

現在、Coincheckに預けている資産はNEMはもちろん、他のコインや日本円でさえも引き出しが出来ない状況です。いま出金の制限がなければ、取り付き騒ぎが起きて取引所が破綻するリスクに対応する措置だと思われます。

今後預けた資産は戻って来るのでしょうか。。

26日の記者会見では、NEM以外の資産についても補償できるかわからないと答えています。

↓記者会見の内容についてはこちら(長いので別記事にしました)

個人的には、全ての資産の返還を保証することはまず不可能だと思います。

500億円以上の資産がなくなっている以上、Coincheckにその財力はありません(財務情報は非公開ですが、資本金1億の会社にそんな財力はないはず)。。

もし出来るとすれば、財力のある会社に出資してもらい子会社になる方法でしょうか。記者会見では、他社との資本提携の選択肢もあると答えています。

(1/28追記)

補償してくれることを表明してくれましたね。コインチェックのことを少し侮っていました。。失礼しました。

なぜハッキングされた?マルチシグとは?コールドウォレットとは?

NEM財団は、マルチシグを用いることを推奨していたにも関わらずCoincheckはマルチシグを用いていなかったため、ハッキングを受けた可能性があると指摘しています。

また、Coincheckの記者会見では、コールドウォレットを使用していなかったと発言しています。

そもそもマルチシグとは

マルチシグとは、マルチシグニチャー(複数の署名)の略称で、取引の署名に一つではなく複数の秘密鍵を必要とする技術です。

マルチシグアドレスの場合、鍵(署名)が複数あり、それを分散して管理することで、仮に一つの端末が攻撃を受けパスワードが流出したとしても、仮想通貨の盗難を防ぐことができます。ハッカーは同時に複数の端末をハッキングする必要があり、セキュリティーが非常に強いと言えます。

コールドウォレットとは

コールドウォレットとは、インターネットから切り離されたウォレットのことを指し、オフライン環境で使われるウォレットのことです。USBメモリのような媒体で管理されるものが主流です。オフライン状況で保管されるので、ハッキングされるリスクはかなり低いのではないのでしょうか。

個人での仮想通貨ハッキング対策を考える

・コールドウォレットを使用する。

⇨コールドウォレット対応のハードウェアは1万円〜3万円で購入できます。セキュリティが高い反面、取引するには工数が高いため、ガチホ用の資産を置くことになるかと思います。

・取引所に置く資産を分散する。

⇨どこかの取引所がGOXしても他の取引所の資産は大丈夫です。私はこの方法でセキュリティ対策しています。少々管理が面倒ですが、Cryptofolio等の管理アプリを導入することで、どこの取引所にどのコインを持っていたかを忘れるリスクは無くなります。

最後に

出来るだけ客観的に記事を書きましたが、私もCoincheckにコインを保有しています。

私たちのコインが帰って来ることを、切に願っています。